スタッフ紹介

仏事専門コーディネーター

坂本 理恵

 

 はじめまして、リラクシーの坂本です。私は墓地の管理会社に転職したことをきっかけに仏事業界に入りました。それまでは輸入品を扱う商社に勤め、日用品の企画やイルミネーションの空間デザインの仕事をしていました。

 ところが28歳の時にプロジェクトを手伝ってくれていた友人が突然亡くなってしまい、私の生活は一変しました。何も出来ない無力感、取り戻すことの出来ない時間。他にもいくつかの負担が重なり、仕事を辞めてしまいました。

 

 退職後は家に引きこもり、インターネットや本を読み漁る日が続きました。そんな時に取引先だった墓地の管理会社さんが声を掛けてくださり、再就職することになりました。

 最初は「仏事なんて怖いし、暗いし…」と全く気が進みませんでした。けれども亡くなった友人と一緒にイルミネーションを手がけた霊園にいるだけで、気持ちが落ち着き、少しずつ自分らしさを取り戻せるようになりました。新しくオープンする納骨堂の運営責任者になってからは、誰もが気軽に来られるような明るくて綺麗な霊園づくりを目指しました。

 

 霊園では毎日、近しい人の死という途方もない悲しみを抱えたお客様たちと沢山のお話をしました。私も『人の死』の苦しみや悲しみ経験したからこそ「なんとかお役に立ちたい」、「ほんの少しでも悲しいお気持ちが癒えれば…」と奮闘しました。その頃から少しずつ海洋散骨や樹木葬のご相談をお受けするようになっていきました。

 映画やドラマで海に散骨するシーンを時々目にしますが「本当に日本で認められている方法なのかな?」、「ご遺族はお骨を撒いた後に後悔しないのかな?」、「親戚や知り合いに反対されたりしないのかな?」など色々な疑問がわきました。

 

 実際に散骨式へ立ち会ってみると、皆さんニコニコと笑顔でお見送りをしていました。故人様との思い出にゆっくりと浸りながら、穏やかな時間を過ごされる方ばかりです。心地よい潮風と太陽の光を浴び、キラキラと輝く水面は美しいの一言に尽きます。「人間は自然の一部なんだなぁ」と実感しました。

 

 海は世界中をつなぎ、海流は循環し続けています。海洋散骨はまさに海遊旅行のはじまり、人生のリ・スタートとも言い換えられるでしょう。

 お墓は遺された方々の想いであり、散骨はご本人のご意思であることが多いと思います。ご本人のご意思を実現することは、ご遺族や近しい方々にとっての心の解放にも繋がるのではないでしょうか。

 

 2011年の開業から早10年以上が経ちました。まだまだ微力ですが、現在は海洋散骨や樹木葬の他にも、お葬式や香典返し、仏壇、位牌などのご相談も承っております。

 これから益々多様化するご供養方法は『その人らしさ』を表す終の棲家(ついのすみか)です。

 

 私たちに大きなことは出来ませんが、お客様の心に寄り添い合い、安心してお任せ頂けるように努めてまいります。ぜひ大自然のフィールドも『大切な方々が安らかに眠る場所』として、大事に大事に愛しんでいきましょう。いつでもお気軽にご相談ください。